お菓子で四季を語ります。日本の味 小豆にこだわった お菓子づくり

若木屋良恭 おやじの独り言

楽庵 老木や(若木屋良恭)のコンセプトと変遷

楽庵 老木や(若木屋良恭)のコンセプトと変遷

78歳になる親爺が、五十年を超える菓子屋人生をお菓子で表現したお店です。

食べ物の美味しさの基本は、食材にあるのではと思っております。和菓子で申せば「あん」であり、「あん」の原料である小豆とその製法によって、味の違いが出てきます。

私は和菓子の味に、深みのある風味とアッサリとした甘味を追い求めて参りました。その結果、小豆粒あんは丹波大納言小豆を、白粒あんは備中白小豆を、小豆こしあんは北海道十勝産小豆を使い、砂糖は白双糖を一部商品には氷砂糖を使っております。

あんの製法は、小豆を四日間掛けじっくりと炊き上げ、所定の甘味に仕上げた基本の小豆を炊き上げます。その後作る商品に応じて、甘味と水分を調整してそれぞれのお菓子のあんが出来上がります。

和菓子のもう一つの大切な要素は、日本の歳時記と季節感を大切にし、商品に表現する事ではないでしょうか・・・・

まだまだ、完成したところまで行き着いておりません。100%菓子屋人生で終了したいと願っているこの頃です。皆様のお声をお聞かせ下さい。

「若木屋良恭」から「楽庵 老木や」へ

「若木屋良恭」から「楽庵 老木や」へ

和菓子屋の二代目として生まれ、22歳の時父親が築いてきた「若木屋良恭」を受け継ぎました。当時は洋菓子の勢いがよく、和菓子に何らかの形で洋菓子の要素を入れる時代でした。

26歳(昭和36年)の時、カステラに小豆を入れた和洋折衷菓子「ダイナゴン」を開発し、店頭販売を始めました。4年後には友人を誘い「ダイナゴン」の製造・販売会社を設立、以後「ダイナゴン」が爆発的に売れ、名古屋・東京・大阪の主要百貨店で販売するに至る。48歳(昭和59年)の時、交通事故で三代目を予定した息子(当時19歳)を亡くしました。このことを機会に妻と二人だけで営む、日本一小さな和菓子専門店「若木屋良恭」を再開致しました。 平成7年には苦楽を共にした妻を亡くし、いよいよ一人旅の商いとなりました。多くのお客様に支えられて、終生現役を目指して励んでおります。       

75歳(平成24年)とき、店名を「若木屋良恭」より「楽庵 老木や」と改名し「日本の味 小豆にこだわったお菓子づくり」に精進し、もうひと踏ん張りしようと新たな船出を致しました。

店主 一番のお薦め商品  Eあんばい餅

店主 一番のお薦め商品  Eあんばい餅

毎年お彼岸に好評の「おはぎ」からヒントをえて、考えつきました。料理の味加減を整えることを「塩梅(あんばい)をみる」と申します。そんな思いで創作したお菓子です。

和菓子の原点は、「小豆」と「糯米」の風味を残した上に、塩麹で味を整え 黒胡麻黄粉をまぶしてあります。

此の商品は、消費期限が販売当日ですので、配送できません。誠に申し訳ありませんが、お店まで足をお運び下さい。